
やっぱり京都が好きだから。その1。
こんにちは。編集MIです。
すっかり肌寒くなり、秋も深まってきましたね。自宅の近くに素敵なお寺があるのですが、紅葉のタイミングを見逃さないようにしようと思う、今日この頃です。
本誌11月号では綴じ込みで京都特集をしていますが、私も9月~10月と、2カ月連続で大好きな京都へ出かけてきました。まずは今回、9月に訪れた嵐山のことを中心にお届けします。
嵐山といえば竹林。竹林満喫コースをお散歩。
今回は迷わず嵐山へ行くことを決めました。重森美玲作庭のお庭が好きなので、まだ訪れたことのない松尾大社をまずは目指し、その後嵐山の桂川やお寺でゆっくりしたいなと、朝一で向かいました。
こちらは曲水の庭。私が思う重森美玲のお庭のなかでも、とても強い印象のお庭です。
古代祭祀の場である磐座を模して造られた、上古の庭。上古の時代には神社や社殿というものはなく、山の中の巨岩などが神霊が宿る聖地だったそうです。
蓬莱の庭。鎌倉期に代表される回遊式庭園を取り入れて作られています。池全体が羽根を広げた鶴を形づくっているそう。
松尾大社には3つの庭園があって、三者三様の景観をつくっています。私がいちばん穏やかな心で観られたのは、蓬莱の庭でした。曲水の庭はその力強さや存在感ゆえ、こちらにも力が湧いてくるような高揚感が、そして上古の庭は、自然あるがままという印象で、風のそよぎと自身の身体が同化していくかのような、どこか無の境地へ……そんな感覚に。
松尾大社は敷地内の敷石も私好みで、足元を見ながら石をチェックする楽しさも(石が好きなんです)。
石の形や配置はさまざま。見ているだけでも楽しいです。
松尾大社をじっくり拝観したら、気になっていた近くの喫茶店、ブルーオニオンへ。予想通り、とてもいいお店でした。
たまごサンドとコーヒーをいただきました。
とてもおいしくいただきましたが、このお店のよさは、マスターのきりっとした存在感からもわかります。コーヒーを淹れる姿から、スタッフへの指示の出し方まですべてがすがすがしいのです。背筋が伸びる感覚。
気持ちよくお店を後にして、桂川へと向かいました。
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とても久しぶりに訪れた嵐山、桂川。至福……。
川沿いで少し休憩してから、竹林から祇王寺へとお散歩です。
人が写り込まない写真が撮れるなんて奇跡です!
空を映す池の水面が美しすぎて。
蓮の花ってなんて素敵なんだと。
観光客が格段に少ないという奇跡……。あらためて竹林の素晴らしさに感動しました。静けさと、光を通して感じられる美しい緑色に、ずっとこの場所に立っていたい気持ちに。
祇王寺の苔がみずみずしくて。
祇王寺はこぢんまりとしたお寺で、お庭を回るのがとても愛おしい時間でした。
翌日は、大徳寺の瑞峯院(こちらも重森美玲の作庭)を再訪すべく、紫野のほうへ。瑞峯院は、キリシタン大名の大友宗麟が創建したお寺です。
ダイナミックな独坐庭。蓬莱山式枯山水庭園です。毎朝ご住職が砂の紋を描いているそうです。
こちらは閑眠庭。縦に4つ、横に3つの石を配して十字架を表現しています。
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その後、紫野付近でお昼を食べてお茶をして、2日目も京都を満喫。
地元の人々に愛される、中華のサカイ本店 で、冷麺を。
うめぞの茶房でひと休み。
店内も素敵なんです。
やっと、京都市京セラ美術館へも行けました。
杉本博司さんの、硝子の茶室 聞鳥庵。
京都に行くと、自分でもびっくりするくらい歩くのですが、全然疲れないから不思議です。土地のパワーというか、なんだかどんどん元気になる感覚。そして、何度も訪れたくなるお寺や神社が増えていきます。心から、京都が好き。毎月行けたらいいのにと思いながら。
次回は10月の京都旅をお届けしようと思います。
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